「爆裂(ばくれつ)」という言葉に聞き覚えがない方も多いかもしれませんが、これはコンクリート内部の鉄筋が錆びて膨張し、周囲のコンクリートが押し出されて割れる現象です。
特に屋外にあるRC造の構造物は、雨水の浸入や寒暖差、凍結などが原因でコンクリートの劣化が進行しやすくなります。今回の車庫も、同様の経年劣化による爆裂が見られました。
現地に伺い、まず目に入ったのは壁面の一部が大きく剥がれ、内部の鉄筋が錆びた状態で露出している箇所でした。爆裂の規模としてはまだ局所的ではあるものの、放置すれば周囲に広がるリスクが高い状態です。
鉄筋のサビが進行すると、鉄筋そのものの強度が低下するだけでなく、そこからさらにコンクリートの割れや剥がれを引き起こします。
また剥がれた部分に雨水が付着したら、劣化部分は広がってしまいます。
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