先日新潟市西区の方より、塗り壁を塗り替えたいとのご相談で打ち合わせに訪問してきた時のこと。
奥様よりお住まいの修繕履歴についていろいろとお話を聞いていると、何とも信じがたいエピソードを伺いました。
「○○会社と付き合いありますか?」と奥様より質問され、「いや、無いですが・・・」。
「良かったです。あんな会社絶対付き合わない方が良いですよ!ほんとにひどいんですよ!聞いて下さいよー!」
これが会話の始まりです。
数年前に屋根と外壁を塗装したのですが、1年程度で屋根が見るも無残にガサガサに塗装が剥げてきたそうです。施工したリフォーム会社に相談したところ、「後で行きますから!」とキツイ言い方をされたそうです。いつまで待っても連絡も来なく半年以上経っても音信不通。再度連絡してみると「こちらも忙しいので、急いでいるなら他の会社に言ったらいいじゃないか!?」と高圧的な返答を受けたそうです。
不信感を持ったお客様は心配になり、他社や第三者機関に相談したところ、「女性だから舐められている。ご主人に言ってもらったらどうですか?」とアドバイスがあったようです。
そのアドバイスはどうかとも思いましたが、続きを聞いてみると、
その後施工をしたリフォーム会社の社長が現地にきて説明をしたそうですが、その内容も聞いてみるとなんともお粗末な解答。我々プロから聞いてみるとそれは無いでしょ!というような説明。
使用した塗料と塗り方を聞きましたが、かなり疑問がある工法です。一発塗り的なやり方です。そもそも塗装は下地が命です。しっかり下地を整えることで上塗(仕上げ)がキマッてきます。
ちなみに当時の工事金額を教えてもらったら、相場より50%以上高い驚きの金額。
これはもしや・・・と思い、会社名を聞いてみると新潟県内では大手の塗装屋さんです。幸い弊社とは付き合いはございませんが、こんな会社がこのご時世まだ存在しているのだなとびっくりしました。
奥様は疲れ果ててました。
そんな話を聞いてた矢先、ちょうどそ問題の塗装会社の職人が来ました。感じの良い青年職人でしたが、以前と違う職人だそうです。説明をし屋根に上がって作業をしていました。
保証期間もありますが、先ずはその「対応」が大切だと思います。奥様は落ち着いて丁寧に事実を告げ、見てほしいと伝えているのに、逆切れしてお客様に半ば怒鳴りつけるような態度をとったその塗装会社の対応は酷いとしか言いようがありません。同じ同業者としてそのような会社がいると、この業界も印象が悪くなり、いい迷惑です。
昨今ようやく建築業界もソフト面の対応力が増してきており、業界の印象が以前とは変わり印象が良くなってきたのに、ここでそんな話を聞くと非常に残念に思います。
数年前、悪徳リフォーム業者がはびこって全国で問題をお越し度々TVや新聞をにぎわせておりましたが、最近ではかなり少なくなったと思います。
当時初めから疑いの目で見られていたことを思い出しました。お客様からご相談してきたのに初めから疑いの目で見られ、探るような質問の嵐を受けてましたから。笑
今ではそんなことはほとんど無いですが、極稀にそんな方もおられます。
ここで、大切なことは「信頼関係」です。こちらはプロとしてプロの提案をしお客様の求めることを満たす。お客様はプロを信頼し任せること。それが工事の目的を達成し住まいを守れる条件だと考えます。
お金だけではないということです。世の中数えきれないほどの建築会社がいれば、様々な金額もあります。
相見積もりをして安い会社に依頼する・・・それはお客様の価値観であるからそれでも良いと思います。
しかしその内容は異なるはず。
提案する人間も違い、施工する職人の質も違います。会社の体制やアフターサービス、応対力など多岐に渡り会社それぞれに色があります。
我々は物売りではなく、つくり手。工場で造ったものを納品するわけではないです。だから品質も工事時間も値段もそれぞれあります。
そこを理解頂き、お客様の望むものをご選択頂けたら良いのではないかと思います。
今回ご相談頂いた件については、うまくいくようにアドバイスをさせて頂きます。
悪徳リフォーム業者・・・迷惑ですね。