瓦はどのように作るのか?
ズバリ、焼いて作ります。
瓦を焼く事を「焼成(しょうせい)」といい、950度程度の火力で6~7時間かけて焼きます。
焼け具合は窯に開けられた「火窓(ひまど)」から窯の中の色を見て職人の経験で焼きあげます。
焼成後さらに16時間程度かけゆっくりといぶされます。
「一土・二焼・三作り」という言葉は瓦の良し悪しを判断する要素で、焼成は土に次いで瓦の質を決定する重要な工程です。
瓦は焼きもののなかでは比較的低火度の部類に入りますが、磁器類の焼成温度は約1250~1350度であるのに対し、いぶし瓦や釉薬瓦は約950~1050度程度(耐寒用のいぶし瓦や塩焼瓦は1100~1200度で焼く場合もある)の温度になります。
焼き方のポイントはご飯を炊く場合と同じで、窯に入った素地や窯自体の水分を完全に脱水するための「あぶり」と呼ばれる工程でゆっくり時間をかけ水分を無くし、本炊きは高温で長く、その後はゆっくりと芯まで焼成するように徐々に温度を下げていきます。
焼成と製法による分類
1. いぶし瓦
一般的に黒瓦や銀色瓦と呼ばれている瓦で、焼成の最後に燻化(くんか)をさせ銀灰色に仕上げる。
2. 釉薬瓦
乾燥させた瓦(白地)の上に釉薬を釉掛け(くすりがけ)し様々な色の瓦に仕上げたもの。トンネル窯と呼ばれる窯で大量生産される。
3. 塩焼瓦(日本工業規格では釉薬瓦に含む)
1100℃位で焼成し、窯の温度が最高温度に到達した時点で、岩塩を焚口に投入すると、塩の成分(ナトリウム)と粘土の成分(珪酸アルミナ)と化合して赤褐色の珪酸ナトリウムのガラス状被膜を作る。
4. 無釉瓦
粘土をそのまま焼いた素焼の赤瓦のこと。
明治・大正の頃には大量に使われていたが、現在ではあまり使われていない。
最終段階で自然冷却する焼き方で酸化炎焼成の為に赤色となる。
最近では粘土に顔料を混ぜたり、還元反応で発色させたりした瓦を窯変瓦としているが、大きく分類するとこの無釉瓦の範疇に入る。
このように瓦はいくつかの焼き方や仕上げ方がありますが、その焼く温度や焼き方によっていくつかの種類に分類されたり、品質が左右されるわけなのです。
ちなみに弊社ではいぶし瓦を使用しております。ギングロ色が太陽の光とマッチして美しく輝きます。
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