外国では普及されておりますが、日本ではあまり普及されていない屋根材です。別な呼び方で、シングル材とも呼ばれています。
主原料は、主にアスファルトとガラス繊維をもとに作られています。ガラス繊維が含まれることによってアスファルトシングル材自体コーティングされ、耐熱性や不燃性が高くなるのです。
それからアスファルトシングル材自体、軽量で自由自在に加工出来るのが特徴。屋根を葺く際、どうしても谷板金あたりは加工が必要になりますので、簡単に切断、加工出来るのは良いですね。
また、カバー工法も可能な材料です。(※カバー工法とは・・・元々ある屋根の上にもう1枚屋根を張り付ける工法のことです。)
【メリット・デメリット】
アスファルトシングルの施工方法は専用接着剤で葺き、ところどころ釘で留めていきますが、原則として3.5寸以上ないと施工するのが難しいです。そのため、緩勾配をお考えの方は板金屋根や瓦屋根の方をオススメします。
複雑な屋根の形状の場合は多めに釘を打ちますが、施工してから年数が経ってしまうと、経年劣化によって釘が脆くなり飛散する可能性があります。
建物の立地もありますが、湿気がこもりやすい場所や北側面は特にコケやカビが発生しやすくなりますので定期的な洗浄が必要です。
しかし、もともと防水紙からできた屋根材のため、サビや割れといた被害はほとんどありません。
瓦屋根などは、割れやサビといった被害も多いですが、その心配はいりません。
先ほどもお伝えしたようにそれぞれの立地条件にもよりますが、耐用年数は10~30年と言われています。定期的にメンテナンスを行うことで30年もつ材料です。