かわら屋根から雨漏れをする原因。屋根下地との相性
かわら屋根からのあまもれの原因でよくあるのが瓦を固定するための瓦桟(かわらざん)と屋根下地との相性があります。
それを弊社では【ケツ下がり】と言っています。
そのケツ下がりの現象とは何か説明しようと思います。
いろんな現場の写真を組み合わせてご説明します。
こちらが【ケツ下がり】初期の状態です。
かわらをひっかける瓦桟が当時の下葺材の木羽を押して瓦桟が陥没し始めています。
この状態が長く続くと・・・
こちらのような状態になります。
瓦桟は腐食し指でつつくだけで粉々になるほどでした。
木羽も穴というより亀裂が入っているような見栄えになっています。
【ケツ下がり】現象が起きている瓦の表面はこうなっています。
この写真は左の方が屋根上で、右側が屋根の軒先方向となります。
簡単に言えば雨水は左側から右側に流れることになります。
【ケツ下がり】が起きている場所、赤い〇部分です。
なんとなくここだけ他の瓦と比べ瓦の勾配が変わっているのが分かります。
かわらのケツの部分が下がっている。
【ケツ下がり】です。
ケツが下がり雨水が逆流し先ほどの写真のような現象が起こります。
そもそもなぜこうなるのか。
それは。
屋根下地です。
一昔前、屋根下地はこのような形で板が打たれています。
この下地の打ち方の何が悪いのか。
それは、板と板を隙間を空けて打つことです。
瓦桟は均等に打っていきますが丁度この隙間に瓦桟を打つと先程の現象を起こします。
現在は合板を隙間なく打っているのでこのような【ケツ下がり】現象は起きません。
屋根が瓦だから雨漏れしやすいのではなく当時の屋根の下地の造作に問題があるわけです。
特に築20年を越える建物にお住いの方は点検・調査・確認をお勧め致します。
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