屋根に敷く下葺材の敷き方【施行ガイドライン】
瓦屋根や板金屋根の下の防水紙、種類はたくさんあります。
各メーカーは雨漏れしにくいもの、耐久性に優れているもの、施工しやすいものなど日々性能アップに努めています。
しかしいくら下葺材の性能が良くても施工が悪ければ何の意味もありません。
このコラムでは施工ガイドラインに記載されている事項で押さえておきたい部分を簡単にご説明いたします。
流れ方向に重なる部分です。
下から張ることは基本中の基本。
赤い線の部分100㎜以上をとります。
ほとんどの防水紙には重ねる部分に線があるので合わせるだけで簡単に敷くことができます。
横方向に重ねる場合です。
赤い線の部分が重なる位置となります。
こちらの重ねる長さは200㎜以上です。
横の重なりは一本の巻いた下葺材がなくなったときのつなぎでよく見られますが、軒先に敷く下葺材は横方向のつなぎは厳禁です。
壁際の下葺施工例です。
万が一の吹込みにも対応できるように下葺材を立ち上げます。
立ち上げ高さは300㎜以上です。
水の流れを考えて外壁の防水紙の中に入るように施工します。
外から見えない部分の大切部分です。
壁際も雨漏れをしやすい箇所ですので気を抜けません。
こちらも壁際の下葺の施工例です。
緑の矢印の方向に水が流れると想像してみてください。
こちらも赤い線の部分n立ち上げの高さは300㎜以上とります。
ちょうど角にあたる部分を表現したのですが、切れ目を入れて折ることはできません。
出来るだけカッターで切れ目を入れずに施工をすることが大切です。
簡単ではありますが、屋根の防水紙の張り方を説明しました。
実際はまだまだ細かい施工方法はありますが、新築されている方、屋根の葺き替え工事の途中の方は自分の家の防水紙がしっかりと施工されているか確認してみてください。※屋根葺き替え時は立ち上げ300㎜を取れないこともあります。
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