新潟市秋葉区のお客様より、「車庫の外壁が剥がれていて、中の鉄筋がむき出しになっている」とご相談をいただきました。
現地にお伺いすると、築年数不明の鉄筋コンクリート(RC造)の車庫の一部で、コンクリートが破裂したように割れ、内部の鉄筋が見えて錆びている状態でした。
このような現象を「爆裂(ばくれつ)」と呼びます。これは、コンクリート内部の鉄筋が錆びて膨張し、外壁を内側から押し出してしまうことで発生するものです。
コンクリートの中の鉄筋は、通常酸素や水に触れないため錆びにくい状態ですが、経年劣化やひび割れから水分が侵入すると、鉄筋が錆びて膨張し、コンクリートを押し割ってしまいます。
爆裂を放置すると…
●鉄筋の劣化が進行して構造強度が低下
●落下したコンクリートで怪我の恐れ
●外観が悪くなり建物の印象が損なわれるこのようなリスクがあるため、早めの補修が必要です。
お客様からは「車庫自体はまだ使えるし、壊したくはない」とのご要望がありましたので、鉄筋が露出して錆びている部分のみを部分補修する方法をご提案をしました。
①剥離しているコンクリート部分の削り
→コンクリートが剥がれたり、浮いている部分を削り取り、健全なコンクリート面まで整えます。これを「はつり作業」と言います。
②樹脂モルタルの塗布
→鉄筋周辺に樹脂モルタルを塗り込み、元の形状に復元するように補修します。
③表面仕上げ
→最後に表面を整え、違和感がないようにならして仕上げました。今回は目立たない位置ということもあり、塗装までは行っていませんが、ご希望に応じて着色や模様合わせも可能です。
「樹脂モルタル」とは?
→一般的なモルタル(セメントと砂を混ぜた建材)に比べて、接着力や防水性が高いのが「樹脂モルタル」です。補修箇所にしっかり密着しやすく、ひび割れにも強く、水の侵入を防ぐため、今回のような既存のRC構造の部分補修に最適な材料です。
また「ちょっと外壁が割れてるかも」「コンクリートにサビのような跡がある」そんな症状が見られたら、早めに専門業者に調査を依頼することをオススメします。
爆裂のように目に見えるダメージがある場合はもちろん、目立たないひび割れも劣化のサインです。
当社では、現地調査・お見積りは無料で承っております。構造を活かした最小限の補修から、全面改修まで、建物の状態やご希望に合わせて最適なご提案をさせていただきます。
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