まず、竪樋とは屋根の雨どいから流れてきた雨水を、地面の排水口へ導くための縦方向のパイプです。
通常、建物の角や壁沿いに設置されており、外からも見える部材です。複数のパーツを繋ぎ合わせて作られているため、地震や雪などの外的な衝撃で継ぎ目にズレや隙間が生じることがあります。
そのままにしておくと、雨水が正しく流れずに外壁を汚したり、基礎周りの土が流れて地盤に悪影響を与えることもあるため、注意が必要です。
現地で確認したところ、2階の屋根から延びる竪樋の継ぎ目に3〜4cmほどの隙間が開いており、明らかに接続部分がズレている状態でした。
このように、複合的な力が加わると竪樋に歪みが生じ、パーツ同士が引っ張られて離れてしまうことがあります。
今回のようなケースでは、竪樋全体を取り替えるのではなく、不具合がある部分だけを切って交換する「部分交換」工事が可能です。
この方法であれば、コストも抑えられ、工事期間も短く済ませることができます。
お客様にも現地でご説明し、「下から見ても隙間が気になっていた。簡易的な修理では不安なので、しっかり直してもらいたい」とご要望をいただきました。
作業は以下のような流れで進めました。
問題のある竪樋部分の上下をカット
現在の樋と合うサイズ・色のパーツを選定
新しいパーツを接続し、しっかり固定
水漏れチェックをして完了
接続部には専用の接着剤とビスを併用し、今後同様の揺れや衝撃があっても簡単にはズレないように補強しました。
竪樋の継ぎ目が開いたままだと、以下のようなリスクが発生します。
雨水が壁を伝って流れることで外壁の汚れ・劣化が進む
地面に直接水が当たり、基礎周りがぬかるみやすくなる
排水不良による湿気やカビの原因になる
一見すると小さな隙間でも、長期的には住宅にとって大きなダメージに繋がるため、早めの補修が非常に大切です。
竪樋のズレや水漏れは、見た目にも目立たないため気づきにくい部分ですが、雨のたびに少しずつダメージが広がります。特に地震や落雪の後は、普段以上に注意が必要です。
「なんとなくおかしいかも」と思ったら、まずはお気軽にご相談ください。
小さな異変が、大きな修理になる前に対応できるかもしれません。
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