まず室内から状況を確認したところ、天井の色が濃く変わっている箇所・表面が大きく膨らんでいる箇所が複数見受けられました。
天井の変色は、長期間にわたって水分が染み込んだときに起きる症状です。
また、天井が膨らむのは、内部の木材やボードが水を吸ってふやけてしまうため。
特に今回の色の濃さを見る限り、ここ数年の雨漏れではなく、もっと前からじわじわ雨が入り続けていた可能性が考えられました。
「最近たまたま雨漏れが起きた」というよりは、長い年月で蓄積した結果、ついに表面化してしまった状態です。
次に屋根へ上がり、瓦の状態を細かく点検しました。
屋根にはセメント瓦が使用されており、築年数と同じく約22年間、一度もメンテナンスをされていなかったとのことでした。
セメント瓦は、粘土瓦に比べて水を吸いやすく、表面塗膜の劣化が進むと割れやすくなったり、反りが出たりします。
今回は瓦自体に大きな割れこそありませんでしたが、
経年劣化による“反り”でわずかな隙間ができている
風向きによってはその隙間から雨が吹き込む可能性が高い
雨押え部分も防水力が弱っている
こうした状態が重なり、横風時に雨が瓦の下へ入り込んでしまい、室内へ雨漏れしている確率が非常に高いと判断しました。
今回の住宅は築50年と年数も経っており、屋根材の寿命や下地の耐久性を踏まえ、完全に雨漏れを止めるには瓦の葺き直し工事が最適と判断しました。
葺き直し工事とは、「既存の瓦を一度すべて外し、屋根の下地を新しくして再び瓦を戻す工法」のことです。
新しい瓦を買い替える必要がない分、“費用を抑えつつ、雨漏れの原因を根本から改善できる”というメリットがあります。
お客様のご予算も考慮し、最も効果的かつコストバランスの良い方法としてご提案いたしました。
今回の事例では、屋根の劣化が進んだ結果、複数箇所で雨漏れが発生していました。
「瓦が割れていないから大丈夫」と思われがちですが、瓦の隙間や下地の防水シートの寿命が原因となるケースは非常に多くあります。
天井のシミ・変色・膨らみなど、少しでも気になる症状があれば、放置せず早めの点検をご依頼ください。
当社では、新潟市内での屋根点検・雨漏れ調査を無料で行っておりますので、「もしかして…?」と思われた方は、お気軽にお問い合わせください。
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