現地を確認すると、外壁の下端部分にびっしりとコケが付着しており、ところどころ黒ずみも見られましたし、表面だけの汚れではなく、外壁材の内部にまで湿気が入り込んで劣化が進行している状態でした。
外壁には「窯業系サイディング」と呼ばれるボード状の素材が使われていました。
窯業系サイディングは見た目が美しく施工もしやすい反面、水分を吸いやすい性質があります。
特に、屋根と外壁の取り合い部分が密着している場合、屋根から流れ落ちる雨水が外壁下端に当たりやすく、湿気がこもりやすい環境になってしまうため、長い年月の中で少しずつ外壁材が水を吸い込み、乾きにくくなることでコケやカビが繁殖してしまうのです。
お客様も普段はあまり気にされていなかったようですが、近くで見てみると、コケの生えている部分は外壁が柔らかくなっており、指で押すとボロボロと剥がれ落ちてきますので、これはすでに外壁内部が腐食し始めているサインです。
今回の現場では、コケの除去だけでは根本的な解決にならないため、外壁下端を数センチほどカットして、傷んだ部分を取り除く工法をご提案しました。
このような下端処理を行うことで、外壁の耐久性を回復させ、今後も安心して住み続けられる状態に整えることができます。
外壁のコケは単なる見た目の汚れではなく、「外壁が水を吸っている」というサインでもありますので、築年数が経ってくると塗膜の防水性能が落ち、少しずつ湿気を吸い込みやすくなってしまいます。
放置しておくと、コケがさらに水分を保持し、乾きにくい環境をつくることで劣化のスピードを早めてしまうこともありますので、定期的に外壁の点検を行い、コケの発生や色あせ、チョーキングが見られたら、塗装や補修のタイミングです。
「外壁の下が緑っぽくなってきた」「触るとやわらかい部分がある」そんな症状に気づいたら、ぜひ一度ご相談ください。
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