お住まいは築10年ほどで、これまで大きなトラブルはなかったとのことですが、今回の地震後に外周の基礎を見てみると、無数のヒビが入っていたそうです。
現地調査に伺うと、基礎全体にわたって何十カ所ものクラックが確認できました。細かいものからやや太いものまでさまざまで、場所によっては幅が0.75mm程度に達しているものも見られました。
さらに調査を進めると、0.75mmの太いクラックのほかにも、0.25mm〜0.5mm程度のクラックも多数見られました。これらのヒビも表面だけの問題ではなく、地震の揺れによる基礎全体への負担が原因と考えられます。
クラックは一部を補修しても、他の場所のヒビから再発することがあるため、今回のように複数個所に発生している場合は、「全体的な補修」が必要です。部分的に直すよりも、全体を補修した方が建物の耐久性をしっかり確保できます。
基礎にできるひび割れは、幅の大きさによって危険度が異なります。
一般的に、幅0.3mm未満のものは「ヘアクラック」と呼ばれ、表面的なもので構造上の問題は少ないとされていますが、今回確認されたような0.75mm程度のクラックは「構造クラック」と呼ばれる範囲に入り、建物の強度や耐震性に影響を及ぼす可能性があるヒビです。
特に構造クラックは、内部の鉄筋までヒビが届いていることもあり、そこから水分が侵入すると鉄筋が錆びて膨張し、さらにヒビが広がるという悪循環を引き起こすことがあります。時間が経つにつれて被害が大きくなるため、早めの補修が非常に大切です。
今回は、お住まいの基礎全体に補修を行う工事をご提案しました。
補修の方法としては、クラックの状態に応じて樹脂注入やシーリング補修を使い分ける方法です。
特に幅が広い箇所(0.75mm前後)には、エポキシ樹脂を圧入することで内部の空隙を埋め、構造の一体性を回復させることが可能です。一方、比較的浅いクラックには専用のシーリング材を用いて、雨水や湿気の侵入を防ぎます。
また基礎のクラックは放置しても自然に直ることはありません。
むしろ、地震や寒暖差、雨水の浸入によってひびが広がっていくことが多く、放置期間が長いほど補修費用も高額になる傾向がありますので、今回のように「地震のあとにひびが増えた」「以前よりクラックが太くなっている」といった場合は、早めにご相談ください。
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