実際に屋根の下側を確認すると、軒天部分が大きく剥がれ、内部の木下地がむき出しになっていました。
木下地とは、屋根や天井を支えるための骨組み部分のことです。
木材が長期間雨風にさらされると、湿気によって腐食(くされ)が進み、強度が大きく低下します。
今回も一部の木材は黒ずみ、指で押すと沈むほどの劣化が見られました。
さらに、屋根全体を見渡すと、波打つように歪みが出ており、構造的にも不安定な状態でした。
玄関上には小さなベランダがあり、その重さを支えている柱も確認したところ、柱の根元が腐食により折れているように見受けられる状態でした。
柱はベランダ全体の荷重を支える重要な部分です。
このまま放置すれば、ベランダ自体が倒壊する恐れがあり、非常に危険です。
現状のままでは応急処置で済ませても再発の恐れが高いため、今回は2つのご提案をいたしました。
腐食している柱や下地を補強し、強度を回復させる工事
玄関上の屋根およびベランダ部分を一度解体し、安全な形で新たに作り直す工事
特に、屋根下地全体の腐食が広範囲に進んでいたため、「今後の安全性を考えると解体して新たに構築するほうが安心」とのご提案をいたしました。
今回のような症状は、屋根や外壁の隙間から雨水が長期間にわたり少しずつ侵入し、内部の木部を濡らし続けることで起こります。
一見、外からはきれいに見えても、内部で木材が腐っているケースは少なくありません。
また築40年以上経過している住宅では、当時の防水施工や塗装の寿命が切れている場合も多く、湿気や温度変化による木部の劣化が進みやすくなっています。
今回のように「軒天が剥がれた」「屋根の一部が波打っている」といった症状は、住宅からの“危険サイン”です。
見た目以上に内部の腐食が進んでいる場合も多く、早めに点検・補修を行うことで大規模な修繕を防ぐことができるため木造住宅で築30年以上経過している場合は、定期的な屋根・軒天の点検をオススメします。
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