現地で屋根まわりを確認すると、軒樋の中に雨水がこぼれそうなほど溜まっている状態でした。
通常、軒樋は少し傾きをつけて取り付けてあり、雨水が自然に集水器へ流れる仕組みですが、今回集水器とは反対側に水が溜まり、あふれ出してしまっている状態。
お客様のお話では、地震のあとから症状が出始め、雨が降るたびに軒樋の端からポタポタと漏れるようになったとのことでした。
軒樋の勾配を確認してみると、軒樋そのものや金具の取り付けには問題がないことが分かりました。
むしろしっかりと固定されており、施工状態は良好。
原因は、地震によって建物全体がわずかに傾いたことで、軒樋が逆勾配になってしまったことでした。
本来、雨水は集水器の方向へ流れるはずが、傾きの影響で反対側へと流れてしまっているのです。
こうした「逆勾配」の状態を放置すると、①軒樋の端から水があふれる②金具が雨水の重みで変形する③外壁に雨だれが垂れて汚れるといったトラブルにつながる恐れがあります。
今回のように建物自体が傾いている場合、本来の理想的な対策は「基礎の修正」になります。
しかし、基礎の修繕にはかなりの費用がかかるため、今回は現実的で効果的な方法として、新たに集水器を増設するご提案をいたしました。
新しい集水器を取り付けることで、雨水が自然にそちらへ流れ出す経路が確保でき、逆勾配の影響を受けずに排水できるようになります。
また補助金の範囲内で施工が可能なため、お客様のご負担を抑えつつ、安全で確実な改善ができる方法です。
地震の影響は、外壁や瓦だけでなく、今回のように雨樋や基礎にも影響を及ぼすことがあります。
特に、傾きによる排水トラブルは見た目では分かりにくいため、「雨のあと、軒樋からポタポタ漏れている」と感じたら、早めの点検をオススメします。
また、築年数が長い住宅では、過去の補修部分や接合部が弱くなっていることもあるため、定期的な屋根・雨樋の点検を行うことで、修繕費用を抑え、住まいを長持ちさせることができますので「地震後の雨樋や屋根が心配」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。
街の屋根やさんご紹介
街の屋根やさん新潟店の実績・ブログ
会社情報
屋根工事メニュー・料金について
屋根工事・屋根リフォームに関する知識
Copyright © 2016-2025 街の屋根やさん All Rights Reserved.